ねこのみるゆめ。9.
……俺が悪いんだ。
俺が…俺が……
もっと、ちゃんとしていれば。
気付けたかもしれないのに。
分かったかもしれないのに。
…救えたかもしれないのに。
…どうしてなんだよ。
………どうしてっ!
どうしてふざけた事ばかりは
嫌というほど言ってくるのに
…どうしてこんなに重要な事は…
直前まで…言ってくれなかったんだよ?
…あぁそうか。
意地を張った俺への、当て付けか。
そうなんだな?
なに?
自分の好意を無駄にしやがって。
一生後悔しとけっ!…ってか?
…ふん。
くっそ……
……元気になったら、
思いきり殴ってやるからな。
…それまで…死ぬな。
『……もう、いいだろう。』
無機質な声が響いた。
そして、辺りは光に包まれてー
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