続き gr
「…人狼がおる、っていう報告を受けてんねん。」
少し落ち着いてきたらしいトントンが、俺たちを見回した。
「居るんやろ?こん中」
出てきてや。その小さな小さな震えた呟きは、きっと隣に座った俺にしか聞こえていないだろう。
肩でも軽く叩いて、背中を撫でてやって、大丈夫の一言位言えたら良いのだろう。が、俺にはそんな言葉すら、掛けるほどの余裕がなかった。
「占い師もいるそうだな。出てきてくれ。占い結果を知りたい。」
17/07/02 03:58更新 /
美鈴*
前編へ
TOP
目次
投票
感想
メール登録
まろやか投稿小説 Ver1.53c