だから、その出来事以来はもう関わらないようにしている。

この三人は、とにかく危険だ。
離れておいた方がいい。

私の『本能』と言う能力が、そう私に告げていた。


三人の裏の事情を知りたいとは思わない。
だって、また心を探れば……

同じことが、起こるだけ。


もしそんなことを続けて唯が怒ったら。
私も、氷の中に閉じ込められてしまうかもしれない。


だから、私はあの三人が、怖かった。

関わったりしたら、トラブルに巻き込まれたりしそうで怖かった。

…いや、トラブルで済むかもわからない……



なのに。
なぜ自分はあんな事をしてしまったんだろう……？

関わってはいけない・・・。
そうわかってるのに、
壮一の事が気になってしまう。

そういえばよく壮一が能力を使って助けてくれるからかな？？
前も、窓の外を見てるとき、急に

「後、３０秒後にボールが飛んでくるぞ」
って言って、その後本当に飛んでできたんだよねー。

でも・・・。
壮一はクラスの人みんなの未来を見ているわけではないみたい。
基本的には、多い人が数人、全くない人がほとんどだ・・・。

それがあるから気になっているのかな・・・。

人の気持ちは読めるのに、自分の気持ちは読めないんだ。
私は・・・。

…変なの。
自分の事だから分かるはずなのに。

なんで、読めないんだ……



…そもそも。
なんで、壮一は私を助けてくれるの？

前に心を読もうとした、この私を。

どうして、助けてくれるの…？


…あーぁ。

疑問が増えてくばかり。


壮一の事は……

…本人に聞いてみる、かな……


うぅ。
若干怖い。