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半年前 別れ。 4

フユキの
右手が伸びて来て。
私の涙を拭った。


フユキ 「泣く・・・な。
     待っ・・・てい・・・るから
     やく・・・そ・・・く」


機械のリズムが止まり
無機質な音が部屋に響く。


力を完全に
無くした右腕が
布団に落ちる音がした。


その左手から
熱が無くなり始めて
間もなく氷の様に
冷たくなった。


泣くな。
二人の約束。


だから・・・
泣いちゃいけない。


泣いちゃ駄目なんだ。


end

14/05/25 13:01更新 / ユーリ
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