連載小説
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まさかの!


右目は、失明。
左目は、ぼんやり見える。

メガネをかけても、よく見えない。

目に深い傷があるかららしい。

別に、見えるだけありがたいからいいけどね。

足…左足がないから…。
すごく不便。

キブス?みたいなものを作ってくれるみたいだけど

お金かかるからいらない。

でも、あったら楽だってママとパパが。

だから、つくってもらった。

確かに楽にはなった。


そして、今日。
私は、緊張してます。

退院して、学校に来たんです。

リハビリもして、なんとかあるけるようになったから安心だって。

でも、実際は、なんとかギリギリ歩ける状態。

前みたいに頻繁にこける事はなくなった。


私は、学校に来たら1番に行きたい場所があった。

あの屋上

あそこで、空が見たい。

香川くんと話したい…


なんとかたどり着けた屋上。

そこには、香川くんがいた。

汚いマットをパンパンしてくれた。
「ここに座れ」
って言われてるみたい。

いつもの特等席に座った。

香川くんは、隣に。

すると、いきなり香川くんが

「なぁ、俺のせぃなんだよな」
深刻な顔で聞いてきた。

きっと私の体のことだろう。

「いや、違う。私が悪い。だから、香川くんは悪くないよ」
なぐさめるように言った。

「俺は、お前が好きじゃない、ただ、お前を気に入ってるだけだ。」

え?なんで?
いや、おかしいでしょ!
なに、え?
何が言いたいわけ?

「俺は、お前のこと好きとかじゃねーけど、隣にいてやるよ」

「まって、まって、まって!急になに!何が言いたいわけ?」

「だーかーらー、助けてほしいとき、いつでも助けれるよーに隣にいてやるっていってんだろーが」

「それって?」

「一生隣にいてやるって話し」

「え、えぇぇぇえ!!」

「なんだよ、うるせーな」

「い、いいよ、別に!!1人で!てゆーか久々に学校きたってゆーのに、なに!?なんなの!?」

「嬉しくねーのかよ!」

「え、いや、なんで!私の顔嫌いなんでしょ?」

「性格が好きだ。お前は俺の顔嫌いか?前、気に入ったとか言ってたじゃん」

「顔は好きだよ!でも、性格大嫌い!」

「直すし」

「私、顔、直らないよ…」

「俺は、顔で決める男じゃない」

「なにそれ!私が顔で決める女みたいじゃん!」

「実際そーじゃん。」

「ちゃんと中身も見る女ですー!!」

「嘘つくな、ブス」

「ブスってゆーなっ!!!」

あまり見えない視界の先に
綺麗に笑う香川くんが見えた。

あ、そーいえば、屋上きて、すぐ香川くんだって
気づいた。

あんまり見えない視界の中で

香川くんだって、すぐわかった。

疑いもしなかった。

香川くんがよく見える。

声を聞くたび、香川くんの表情がハツキリ映る。

私…、香川くんの事、好きなのかな…?

でもっ!好きだとしても
愛だけで、こんな人とは、将来やっていけない。

離婚する。絶対に耐えられない。

一生って言ったって、どぅせ、いつか介護に飽きるんだ。

最後、香川くんに捨てられる。

だって、香川くんだもん。

意地悪で生意気で自己中心的。
これが香川くん。

…でも、この性格を受け止めれば、いいだけの話し。

私は、何でも受け入れる子。
そぅゆぅ子。

だから、香川くんを受け入れることができるかもしれない。

…少し、香川に体を預けてみようかな。
14/11/17 23:17更新 / プラス
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■作者メッセージ
んー、早く皆が飽きる前に終わらせたい。

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