連載小説
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11.
そう。

もう完璧に思い出した。


このお話は、事実だった。

そう。夢に出るのも仕方がない。


そう…ぼくは。

いや、俺は……。


「ごめんね、起こしちゃった?」
優しい笑顔。
俺は静かに首を振る。

ぴょん、と膝から飛び降りる。
そして歩こうとする俺に、
「……そう。」
その寂しそうな声が聞こえた。



「……ねぇ、私…いつまで待てば良いのかな?」
14/06/30 22:03更新 / 美鈴*
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