お仕置きタイム☆〜山吹、その他〜
原田side
うぅ…やっと外に出れたぁ……
さて、あいつを締め上げるか。
キョロキョロ見回すと、
例のうぜー紅とほか数名。
拓実君の姿もある。
群青色は、奥村さんだよな?
あの緑青色は……見覚えある誰か。
同じ部活なのに接点なさすぎてわかんね……。
まぁとりあえずだな。
「さて、なんの…」
「さーてそこの四人。何があったのか説明して貰おうか……」
「「「「はい……」」」」
俺の言葉を遮った、地を這うような声を出したのは、紛れもない小原さんだった。
おうおう…あいつらびびってる…
すげーな小原さん。
…ふと視界に入った、さっきの建物の壁から少しつき出ているもの。
なんだろう。駆け寄って見てみる。
由希side
どこかに走っていく原田先輩を目で確認してから、
こいつら四人、
拓実、圭輔、彩野ちゃん、恵ちゃんを睨み付ける。
「ねぇ。どういうつもりなの?」
「どういうつもりもなんも、
出してあげる方法を教えてあげただけじゃないですか〜小原ったらもーw」
「ちょっやめときなよっ…」
彩野ちゃんは置いといて。
圭輔、媚びを売ったって無駄。
「私ね、実はちゃっかり気付いてたんですよ〜
貴方たちが何か企んでるなーって
貴方が通信を切った時からなんとなーくね…
あげくの果てにそれを覗いてきゃいきゃい騒ぐなんてねー…」
そう。
あの時から、なんとなく気がついていた。
…前から、この四人 αには
告白しろだのもっと積極的にやってみろだとなんだの言われ放題だった…
だから、同じチームになった途端、すでに確信してた。
今日は絶対に、なんかそういうことやらされる!って。
本当は知ってた。
途中から、圭輔と恵ちゃんが後を付けてることなんて。
先輩は気付いて無さそうだったし、
それに、ああいう…手を繋いでたり、とか……
そういうの、あいつらが見たら、もうからかうのやめてくれるかな、なんて思ったから。
だから、敢えて何も言わず、気付かないふりをしていた。
けれどまさかそれでやらされる内容が酷くなるなんて思っても見なかった……
さすが、思春期の男共………。
圭輔の服の首周りをまとめてぐっと握る。
ちっ…おもしろくないことに本人にはあまりダメージがない。
もっと身長高ければ吊り上げることもできたのになー…
「おーい、小原さーん!これ!
これ外側から操作したら出れたみたい!!」
少し遠くにいる先輩の言葉を聞いて、ああやっぱりな、と納得した。
「まぁつまりはそういうことだったわけね……
見てて楽しかった?騒げて満足だった?」
四人の顔が引き吊る。
「そう…じゃあ、もう戻ってくんな。
どっか行きやがれぇ!」
丁度私たちがいたのが建物の入り口だったこともある。
先輩と再び通話を繋げて、
「ちょっと中入ってくるんですぐに出していただけると嬉しいですっ」
そう言って、ドアを開く。
まぁ、私達五人は吸い込まれて行ったけれど、私は入ってすぐ先輩に出してもらった。
『出せーーっ!!』
あちらと繋げた通信機から、懇願する拓実の声が聞こえたけれど。
「やーだねっ」
「貴様らしばらくそこで反省してろ!出してやらねーから」
そう台詞を残して通話を切る。
「…じゃあ…行きましょうか。……ね?」
「………お…おう……」
あいつらのせいで少し気まずくなってしまったけれど、
とりあえず探索再開!!
うぅ…やっと外に出れたぁ……
さて、あいつを締め上げるか。
キョロキョロ見回すと、
例のうぜー紅とほか数名。
拓実君の姿もある。
群青色は、奥村さんだよな?
あの緑青色は……見覚えある誰か。
同じ部活なのに接点なさすぎてわかんね……。
まぁとりあえずだな。
「さて、なんの…」
「さーてそこの四人。何があったのか説明して貰おうか……」
「「「「はい……」」」」
俺の言葉を遮った、地を這うような声を出したのは、紛れもない小原さんだった。
おうおう…あいつらびびってる…
すげーな小原さん。
…ふと視界に入った、さっきの建物の壁から少しつき出ているもの。
なんだろう。駆け寄って見てみる。
由希side
どこかに走っていく原田先輩を目で確認してから、
こいつら四人、
拓実、圭輔、彩野ちゃん、恵ちゃんを睨み付ける。
「ねぇ。どういうつもりなの?」
「どういうつもりもなんも、
出してあげる方法を教えてあげただけじゃないですか〜小原ったらもーw」
「ちょっやめときなよっ…」
彩野ちゃんは置いといて。
圭輔、媚びを売ったって無駄。
「私ね、実はちゃっかり気付いてたんですよ〜
貴方たちが何か企んでるなーって
貴方が通信を切った時からなんとなーくね…
あげくの果てにそれを覗いてきゃいきゃい騒ぐなんてねー…」
そう。
あの時から、なんとなく気がついていた。
…前から、この四人 αには
告白しろだのもっと積極的にやってみろだとなんだの言われ放題だった…
だから、同じチームになった途端、すでに確信してた。
今日は絶対に、なんかそういうことやらされる!って。
本当は知ってた。
途中から、圭輔と恵ちゃんが後を付けてることなんて。
先輩は気付いて無さそうだったし、
それに、ああいう…手を繋いでたり、とか……
そういうの、あいつらが見たら、もうからかうのやめてくれるかな、なんて思ったから。
だから、敢えて何も言わず、気付かないふりをしていた。
けれどまさかそれでやらされる内容が酷くなるなんて思っても見なかった……
さすが、思春期の男共………。
圭輔の服の首周りをまとめてぐっと握る。
ちっ…おもしろくないことに本人にはあまりダメージがない。
もっと身長高ければ吊り上げることもできたのになー…
「おーい、小原さーん!これ!
これ外側から操作したら出れたみたい!!」
少し遠くにいる先輩の言葉を聞いて、ああやっぱりな、と納得した。
「まぁつまりはそういうことだったわけね……
見てて楽しかった?騒げて満足だった?」
四人の顔が引き吊る。
「そう…じゃあ、もう戻ってくんな。
どっか行きやがれぇ!」
丁度私たちがいたのが建物の入り口だったこともある。
先輩と再び通話を繋げて、
「ちょっと中入ってくるんですぐに出していただけると嬉しいですっ」
そう言って、ドアを開く。
まぁ、私達五人は吸い込まれて行ったけれど、私は入ってすぐ先輩に出してもらった。
『出せーーっ!!』
あちらと繋げた通信機から、懇願する拓実の声が聞こえたけれど。
「やーだねっ」
「貴様らしばらくそこで反省してろ!出してやらねーから」
そう台詞を残して通話を切る。
「…じゃあ…行きましょうか。……ね?」
「………お…おう……」
あいつらのせいで少し気まずくなってしまったけれど、
とりあえず探索再開!!
14/08/09 16:00更新 / 美鈴*