夢の話し
昔は早く寝る方だった
夢を観るのが好きだったんだ
自分の世界はファンタジーで
およそ現実と呼べるものは無かった
そこに閉じこもれなくなった頃
周りとの違いに気付いてしまった
別に悲しくは無い
少し寂しいとは思うが
大人になって 経験不足を思い知る
人生の積み重ね方が違ったようで
自分の世界に逃げようにも
もう固く閉ざされてしまっている
別に悲しくは無い
生まれ変われたらとは思うが
やるせなくなって 道端のベンチに座る
やけに夕日が綺麗だ
別に悲しくは無い
目から溢れるものが鬱陶しいが
なぁアンタはどうだい
もし似た者同士ってんなら
軽く話してみないかい
寝る前に少し 夢の話でもしよう
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