儚い季節

願った永遠は
儚く過ぎ去り

はやく過ぎ去れと
願った日々ほど 
延々と続いてく

過去ばかりが永遠となり
もはや追い越すことも
追い越されることもない

詩人じゃない二人は
詩人には見えない
世界を見ていた

哺乳類は口にせず
動物なら魚だけ
申し訳なさそうに
食べた彼女が

あの夕闇の残照を見て
微かに笑った その表情は
もう思い残すことはない
と言ってるようにもみえて
なんだか寂しかった

辿り着いたのだろうか
歌う必要も
教える必要もない
場所へと

21/05/15 23:48更新 / しそら
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