夏の終わりは花火

立ち上がる入道雲

蝉時雨は昼に去り

茜色の雲を背に

トンボは夕日に舞う

夜の帳が降りる頃

職人を活かす心

時間短縮の条件で

クラウドファンディングは三倍以上の集まり

さてさて

水都に花火が燃ゆる

長良川に映りし

激しく飛び散る閃光

朱から白に変化する

一瞬の物語

ふっと

私の頬を風が撫でる

次の季節を運ぶ風

独りの夜を包む風

夏の終わりの

優しい優しい風

こんな時間が

あなたにも届けばと

蒼白の雲に願う

そんな夏の終わりの日








20/09/14 19:19更新 / 竹之内進
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