自信という幻が消えた日
細い綱を渡っているよう
恐怖の中でめいいっぱい生きる
人の中で暮らす
落ちたら人生の落第者
つまはじき
あるいは病院いき
でもこれがきっと家族が望む普通
企業戦士サラリーマン
ギリギリを毎日過ごしてるのに
生きてる実感がなかった
居場所がなかった
親のせいにしたかった
他人のせいにしたかった
でも諦めたくなかった
生きたかった
だから人と出会った
全部望んだ通りの自分になってる、と言われた。
いつもの電車に乗った日
小柄な若い女性が
おじさんどけて
どかりと座った
なんの事はない
自信なんて過去の記憶
人からあるように見えるだけ
自分に自信がないと決めつけていた鎖がなくなった日
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