自信という幻が消えた日

細い綱を渡っているよう

恐怖の中でめいいっぱい生きる

人の中で暮らす

落ちたら人生の落第者

つまはじき

あるいは病院いき

でもこれがきっと家族が望む普通

企業戦士サラリーマン

ギリギリを毎日過ごしてるのに

生きてる実感がなかった

居場所がなかった

親のせいにしたかった

他人のせいにしたかった

でも諦めたくなかった

生きたかった

だから人と出会った

全部望んだ通りの自分になってる、と言われた。

いつもの電車に乗った日

小柄な若い女性が

おじさんどけて

どかりと座った

なんの事はない

自信なんて過去の記憶

人からあるように見えるだけ

自分に自信がないと決めつけていた鎖がなくなった日









19/11/23 01:14更新 / 竹之内進
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c