しじまに

友愛の

滝壺を

深めて濃くした

言の雫

涙に変わって

人を癒すも

消えゆく時は

儚くて

たき火の後が

残るのみ

踊る

二人のうたいびと

旅に出たのか

姿がみえない

私はゆっくり

星にもたれ

夜のしじまに

包まれてみる

しんしんと

星の呼吸に

耳を澄ませば

今は待つより

他になしと

ブランコの

軋みにも似た

風の色

しじまを破って

この胸を

すうっと

通り過ぎていく

ここで私は

待っている
















20/02/14 02:25更新 / 竹之内進
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