悲しい、かな。
電車で、帰り
泣きたくないが
一人でも居たくなく
結局友人と相席した
景色じゃなく窓を眺めながら
彼が無表情に呟いた
「あいつ、寝とったな。
なんで、寝てたんやろなぁ。」
なんでって。
なんで。
私は唇を強く噛みしめたが
目から液体がこぼれる事を
一ミリも防げはしなかった
あの頃。
友人で
同じポストを狙うライバルで
最後には私の理解者でいてくれた彼は
もう、いない。
最後になってしまった仲間での旅行
私だけは都合で行かなかった。
後悔は、先に立つはずない
なんで。寝とったんやろな。
なんで。。
悲しいかな。
悲しい、哉
悲しい、かな。
悲しい。
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