悲しい、かな。

電車で、帰り

泣きたくないが

一人でも居たくなく

結局友人と相席した

景色じゃなく窓を眺めながら

彼が無表情に呟いた

「あいつ、寝とったな。

なんで、寝てたんやろなぁ。」

なんでって。

なんで。

私は唇を強く噛みしめたが

目から液体がこぼれる事を

一ミリも防げはしなかった

あの頃。

友人で

同じポストを狙うライバルで

最後には私の理解者でいてくれた彼は

もう、いない。

最後になってしまった仲間での旅行

私だけは都合で行かなかった。

後悔は、先に立つはずない

なんで。寝とったんやろな。

なんで。。

悲しいかな。

悲しい、哉

悲しい、かな。

悲しい。



19/12/29 23:03更新 / 竹之内進
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