中。のカケラ

いつも私を試すあなた

メッセージで

電話で

態度で

それらの多くは禅問答に似て

おおよそ私は答えをみつけられない

そんな時に私に出来るのは

ただただ

帰ってくるあなたを優しく包むだけ

「君に出来る事は何もないよ」と

ぽつり。

そんな寂しげな笑顔で言われたら

ただただ、私は胸がつまってしまう

何か言わなければと思うけど

意地すら張って何か言ってみたくなるけど

結局

全て不正解な気がして

浮かんでは消え

また浮かんでは沈む

言葉のカケラ達

あなたの居る場所は

いくら言葉を重ねても

いくら夜を重ねても

たどり着かない万華鏡の奥

「いつでも別れられるから」

そういいながら私にしなだれ掛かるあなたの温もり

あなたの過去の荷物を背負いたくても

あなたはいつも許さない

まるで

その痛みが

自分の生きてきた証のように




19/12/09 20:46更新 / 竹之内進
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