おとな。になりたかった頃

オトナというものになりたかった

父に認めて欲しかったのだろう

オトナ。にみせる為、

ウチに掛かってくる電話対応、とか母親のセリフ真似して

もしもし?◯◯ですが。どなた様。でしょうか?

結局、欲しかったのは、話をきいて貰う時間であって

心の声を受け入れて欲しいだけ

わかんないから、


僕がオトナなら、きいてくれる、受け入れてくれる。


そんな気がしていた、だけ。

花は咲けども春はこず

鳥はさえずれど夏に会わず

風は孤独を包めれど秋に触れず

月は照らせど冬の先は見えず

そんな背伸びや

オトナ、になってしまってからの絶望も

「わたしがいるから。」

「大丈夫やで。」

母には全てお見通し。










19/11/30 22:15更新 / 竹之内進
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