おとな。になりたかった頃
オトナというものになりたかった
父に認めて欲しかったのだろう
オトナ。にみせる為、
ウチに掛かってくる電話対応、とか母親のセリフ真似して
もしもし?◯◯ですが。どなた様。でしょうか?
結局、欲しかったのは、話をきいて貰う時間であって
心の声を受け入れて欲しいだけ
わかんないから、
僕がオトナなら、きいてくれる、受け入れてくれる。
そんな気がしていた、だけ。
花は咲けども春はこず
鳥はさえずれど夏に会わず
風は孤独を包めれど秋に触れず
月は照らせど冬の先は見えず
そんな背伸びや
オトナ、になってしまってからの絶望も
「わたしがいるから。」
「大丈夫やで。」
母には全てお見通し。
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