放課後の彼女を描く覚悟
君が泣いてる
赤子のように
そこで僕は初めて気づいた
特別な関係を望んでたはずなのに
まるでガラス越しにしか君をみていなかった
正論が時として人を傷つける事を知っていたのに
常識なんて知識で君を救ったり出来るはずもない
他に気持ちの伝え方を知らなかった、なんて
何の言い訳にもならないな
だから、描き直そう
謝りながら近づいたら
君から
なぜか懐かしい石鹸の香り
君が盗み見てしまった僕の絵
怯える君を描いた絵
そんなものは破り捨てて
君の笑顔が描きたい
君の笑顔がみたい
ふわり笑う君と
ふわり漂うシャボン玉の香り
「好きだ」
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