放課後の彼女を描く覚悟

君が泣いてる

赤子のように

そこで僕は初めて気づいた

特別な関係を望んでたはずなのに

まるでガラス越しにしか君をみていなかった

正論が時として人を傷つける事を知っていたのに

常識なんて知識で君を救ったり出来るはずもない

他に気持ちの伝え方を知らなかった、なんて

何の言い訳にもならないな

だから、描き直そう

謝りながら近づいたら

君から

なぜか懐かしい石鹸の香り

君が盗み見てしまった僕の絵

怯える君を描いた絵

そんなものは破り捨てて

君の笑顔が描きたい

君の笑顔がみたい

ふわり笑う君と

ふわり漂うシャボン玉の香り

「好きだ」
















19/11/27 23:45更新 / 竹之内進
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