斑目の空
奴らがくれた
たった一つのプレゼント
躰と心に焼き付いた虐痕(キズアト)
疼く痛みは断末の声
心は底に置いて来た
もろとも煉獄に焼かれ灰となれ
震える手で握った刃
喉の奥に深く
幼き日の叫びを突き立てた
流れる赤は誰のため?
流れる涙は誰のため?
皮肉なほどの晴れ
仰いだ斑の空に生きる意味を問う
無情にも見殺す様に
閉じられた目蓋に全てを知った
「逃げも隠れもしない」
これが罪だと言うのなら
生まれて来た俺そのものが罪なのか?
情など要らない
せめて尊厳ある裁きを...
「後悔はしていない」
斑目の空
降り出した驟雨
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