走り出したフェイタリスト
鮮やかな花もいずれは散る
それが宿命だと思っていた
いつからだろう 気付くとその後姿を探している
名前も顔さえ 何一つ知らない
手を伸ばしても ただ足早に去って行く
ほんの数センチにわずかな望みを抱くだけ
今日もまた教科書どおりに生きるだけ
全ては時が埋めてくれると信じて
時に流されて悔やむのなら
もっと素直になればいい
期待と後悔 ただその繰り返し それで良かった
でも今だけは ただ一つしか無い
嘘も期待も悔いも全て捨てられるから
遠ざかる後姿は今日もまた早足で
きっとその瞳に僕は居ないのだろう
それでもいい 走り出そう たとえ届かなくても
時に苦しくて辛い時も
姿想えばこそ乗り越えられる
風に流されて花は散るけれど
やがて季節がまた花を咲かせるから
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