【連詩A】失楽
「逃げよう この夜が終わる前に」
全てを裏切れると知った夜
あなたのその手に 私は堕ちた
「どこへ行こうか」
「どこでもいい...」
名前も捨てて 罪も背負って
これを穢れと呼ぶのなら
私は喜んで罰を受け入れる
車の窓を叩く雨音が
鼓動と混ざって
道徳の轍を消して行く
街が遠ざかる程に
私は少しずつ
「人間」から逸れて行く
でも それでいい
たとえ明日 全てを失っても
今はただ この罪に溺れていたい
25/05/27 18:56更新 /
Xiu
いいね!
感想
TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c