あきかぜとともに
錦秋は姫を迎える風車
夜が白む霧にまぎれて街道の佳境へと
紅葉が舞い地表を覆うさまは
腐敗と手付かずの自然への
単色が両立しない疑問を紐解くように
軽快でいて荘厳さを示していた
思惑と驕りの醜さが
ときに無自覚な様子で美しさを引き立てて
笑っている
その愚かしさを交えても
出迎えに加わることを拒まない
優雅さを問いかけて
木々の中に立ちつくす
剥製に似た牡鹿が
近くで動いた
あまりに勇壮で
剥製に見えた
25/09/18 22:25更新 /
hinoki no bou
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