家路

望むよりも命を削る感覚で
しめつけられた体を
ほぐすために

頬を打ちつける冷たい風が
哀愁すら誘い出すとき

うまくじっとしていられない
ぼくでいることに寄り添ってくれる
故郷のうた

うろ覚えの歌詞を
思い出しながら口ずさんで

まだ信じられる夢があると
強がってみせるんだ

今日は

また出かけるために
家へ帰ろう

25/03/03 21:24更新 / hinoki no bou
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