灰色の雲

流れていく雲の間に
忘れたい記憶を
埋め込んだ

私の中から
次々出てくる
とげとげは
雲と同じ灰色だった

悲しみも傷も
灰色の雲たちと
とけあって
流れていく

私は忘れてゆく

忘れたと
自分に言いきかせた

22/08/15 18:37更新 / 小夜子
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c