〜 雫 〜


雨の雫が枝葉を伝って池へと…
自然という成り行きに身を任せながら
水面に その身を投じる

恨み 妬み 失意 嘘 涙…

すべてを受け入れ包み込みながら
耐え兼ねたように落ちていく

水面は一瞬の揺るぎもなく張り詰め
雫が落ちてくるのを待つ
水面には 風が時間が止まる

緊張から解き放たれた時
池には柔らかな輪が幾重にも広がり
すべてを受け止める

落ちた雫の気持ちを知ってたかのように


24/12/10 19:38更新 / 天網恢恢
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