夜空のせい
電燈が途切れた道の片隅で
通り過ぎる風が
ほらごらん なんて
顎先を弾いたものだから
瞳を思わず上げてしまって
思わず瞳を上空に縫い付けてしまったりして
届かないことは分かっているのに つい
指を伸ばしたりなんかしてしまったりして
これは全部
あの酷く近くに見えて遠い
白く 赤く 輝く星々と
澄んで深く広がり包むような 秋の夜空のせい
少し悔しく唇を尖らせてみたって
昇り始めたオリオン座は笑っているだけなのだけど
21/10/22 13:04更新 /
ねこK・T
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