嫉妬のその果て

振り返ったときに道は無く
見上げる空に梯子は無い
佇む足元にぽつん、
影が落ちているだけで

目指すべき場所は知らず
神が導く歌は聞こえない

それは全て
自分がその手で招いたこと

嘆き悲しむ理由など無い筈なのに
その資格すらない筈なのに

軽やかな足取りで
海に潜り空へと羽ばたく
他の背を

見つめてしまうのは何故だろう

湧き起こる気持ちは無色のままに
いつしか足元の影すらも呑み込んだ

わたしは そして……?

21/03/08 10:23更新 / ねこK・T
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