雲間の光
濁った空に雲の波
雨はいつ落ちるだろうと
息つく暇なく走り続けて
震える足を喘ぐ喉を
まだ行けると叱咤した
足がもつれて転んでも
泣く暇なんて無いのに
雨が降る前に早く
なのに立ち上がることさえ
出来ないのはどうして?
降り仰いだ雲間から
掌に落ちてきたのは一筋の光
擦り剥いた膝が痛いんだと
わたしはようやく気付いた
一人走り続けるのが寂しいんだと
わたしはようやく気付けた
20/11/21 17:45更新 /
ねこK・T
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