白月とわたしと

見上げた先は青空
雲は吹き飛ばされ
あるのは 風に晒された月一つ

一人では寒いでしょうに
投げた言葉に けれど
白月は大丈夫と微笑むだけ

あなたは寒いのね
一人ではないのに
そんなにも沢山
人に囲まれているのに

中天で笑う月に
わたしは何も言えなくて
凍てつく風に瞳を閉じた

24/07/24 10:47更新 / ねこK・T
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c