光花と白露

奥深くひっそりと
慎ましげに咲く花が
雨にその身を晒す

雨粒に震える花弁から
白露は滑り零れ
胸の中へと落ちていく

頬を流れた涙は熱く
雨粒の冷たさを打ち消した
押さえた胸の奥
咲く花は光となって
私の瞳を再び開かせる

24/01/06 10:24更新 / ねこK・T
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