天に坐す彼
微笑みをたたえ
彼は地を見下ろしている
彼は私を見つめている
だから祈りを だから歌を
微笑む彼へ 私を見ている彼へ
たとえ
伸ばした手が届かなくとも
空虚な心に返事は無くとも
見上げる彼はいつだって微笑んでいるから
“自らを救う術すら知らぬのか”
笑い含みの言葉が耳をくすぐる
風に踊るそれは彼のものか
或いは疑念に塗れた己のものか
それでも祈りを それでも歌を
天にまします彼は
いつだって微笑んでいるのだから
20/10/31 00:12更新 /
ねこK・T
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