栞
体温が微かに響く
駐車場の隅に捨てられた
古い型の深海に
街灯のあかりが
とっぶりと落ちていく
コロナの夜は静かに進む
階下から聞こえる
くぐもった洋画の声が
唯一の栞だった
24/01/23 11:18更新 /
たけだたもつ
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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c