かくれんぼ



かくれんぼの鬼になって 
数を数える 
風は吹く 
髪に、顔に、肩に、影に 
片側通行の海岸通りを 
傘が飛ばされて、わたしは
過去を軽くしようと思う 
限られた時間と
可能性の中で 
家族が遠くから呼ぶ 
帰る支度を始める



23/07/04 06:54更新 / たけだたもつ
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c