童話(芽吹き)



机は待ってます
春が来るのを
ひとつの木として
また芽吹く日を
小さな子が自分の身体に
触れるくすぐったさが
その感覚に似ていて
どこかに枝を伸ばしたくなる
少し離れたところで
真新しいランドセルが
退屈そうに
欠伸をこらえてます



23/10/23 07:12更新 / たけだたもつ
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