悲夜視

見えないものを愛すように夜を殺してしまえたら
そのそばで何もせず佇むことを許されたなら
朝も昼も捨てて夢も光も消して幸せの皮を剥いで
悲しみがやってくるまで独りで待っていたい
悲しみになれるまで独りきりで待っていたい

19/02/17 16:24更新 / 辻葉冷弧
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