ごめんなさい
君のことを思い出すのは
泣きたくなるからです。
泣きたくなると思い出すのは
君の丸まった背中です。
君の背が小さく見えた夜
君の声はもう思い出せない
けれど
その瞳
底のない
闇
沈んでしまったのはそれから
もう抜け出せないのです
愚かだった僕は
今でもまだ愚かなままなのです
僕は君を理解れなかった
君と同じ場所にすら立てなかった
君を理解っているつもりで
君を愛しているのにって
見えていたのは自分だけで
──君の責める声がまだ耳に響くんだ──
だから
泣きたくなるから
泣きたくなったら
君を思いだすのです
君の丸まった小さな背中を
僕の無力さを、愚かさを、
僕には何の資格もないのだと言い聞かせるために。
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