グラス一杯

言葉を強請る度
グラスに涙が注がれて乾く
夜の静寂に輪郭がぼやけて揺れる

もう行くあても帰るあてもない
たよりなかったうそはきえた


そうね。

安心感は幸福感は、
そう感じるだけで

安心は幸福は、
そこにはないのね。

     卑怯ね。



外の電灯は青くなったり白くなったりして

ゆめみたいに現実を憐れんでいました

ちょうど風がすぎて辺りをさみしくさせていきました

25/05/29 16:09更新 / 辻葉冷弧
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c