角砂糖

風に攫われる桜のように

いつかどこかに墜ちてしまって

あなたの声も形も全て

夢になって忘れてしまう

思い出は幻になって

記憶は露となっていくけれど

コーヒーに角砂糖が溶けるように

わたしのなかに甘さは残る

わたしになって甘さは遺る

23/07/28 11:03更新 / 辻葉冷弧
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