焚火

澱んで濁ってへどろと化して腐っていく言葉の澱

熱に眩しさにあてられて

灰になって焼け切れて

乾ききったら風にさらわれ

何一つなかったことになって


──そうしたら、はじめからなあんにも、
    なかったことになったのなら、

それで、いいのかねえ。



23/07/24 11:54更新 / 辻葉冷弧
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