たしかに

さようならをつげるには

はじめからあまりにからっぽすぎた

まぼろしがりんかくをもつほど

こくてうつくしいひびだった

ねつにうかされたように

しあわせのかたちをなぞっていた

てをふりはらってようやく

たしかに在ったとおもえた


23/07/19 00:04更新 / 辻葉冷弧
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