美味しい
あなたがいなくなることを咀嚼してから何を食べてもおなかが膨れない
噛んでも噛んでも味のしない世界にガムみたいにこびりついた面影
溶けたアイスをもう一度固めても同じにはならないし
冷めたミルクティーを温め直しても同じにはならない
ありえない日々がありふれた日常になってあたりまえのフリをしてた頃
知らず知らず美味しいを知ってしまった
22/10/05 07:09更新 /
辻葉冷弧
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