零れる

今倒れ込んでいるこの机と、椅子、そして僕だけ
偽物みたいにベタな薄青の空に浮かんでいる


隙間から零れる言葉なんて
温度なんて

どうせ僕以外の何かによってしか意味付けすらできなくて


────言葉になればもう“僕のもの”じゃない


知ってたって言葉が落ちていく
バラバラって落ちていくんだ

1rだって重さも持たない
1oだって思いを表さない


薄情な空、


19/07/07 13:29更新 / 辻葉冷弧
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