前夜

両の拳に怒りを溜めて
悲しみに笑う目の
如何に醜くあさましきかは。
凍てた言弾くその指に
救いは訪れず。
その浦にて彼らは死せり。
虚ろに美しきのみ残れり。

19/06/14 22:27更新 / 辻葉冷弧
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