まっさらな重りを
手の平にのせる
光沢が
目に沁みて
汚れた手で
形をなぞる
汚れた重りは
少しずつ重くなっていく
幸せも喜びも
相対的に軽くなっていく
水が流れるように
一人傾いていく

19/04/18 23:47更新 / 辻葉冷弧
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