空っぽの歌。
記憶の中で風景が踊るのを必死に焼きつけようと目を見張る
空っぽのカゴを編んでいく不格好ですわりの悪いカゴ
紙を貼り合わせただけのノートに偽物の愛は描かれたようだ
遠く電車が古い線路を進む音を聞く
あんなに怖かった春が今はただ不気味な生き物
夜に溺れていたいと眠ったのさ風は友達だろう?
空が広告紙の青で濁る気がしていた
いなかった気がする「君」を追いかけて失くした時間がまだ愛おしいよ
19/01/07 22:47更新 /
辻葉冷弧
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