休み時間

世間から付けられた肩書きを

少しの間だけそっとどこかに仕舞い込み

何者でもない素の自分に戻って 外の世界にへと出掛ける

どこまでもどこまでも高い青空を仰ぎ見て

清流を流れる澄んだ水のように

そよそよと通り過ぎる涼しい風に頬を緩め

果てもなく広くて広大な海の砂浜で

思いっ切り不平不満をぶちまけ

気が済むまで暴れ回り

最後は人目を憚らず大声で笑う

夕刻になったら帰途につき

仕舞い込んでいた重々しい肩書きを再び着込んで何者かである自分に戻って眠り付く

あぁ また明日がやってくる



25/05/01 15:40更新 / まだら雲
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