雪解け
歩くことを忘れていたので、散歩した。
普段は流れていない排水溝に、雪解け水が注がれていて
それで春に向かっていることを知った。
雪かきの有無で、そこに人が住んでいるのかどうかが分かる。
少し歩いただけで空き家が2,3軒あった。
壁伝いの雪は、軽く2m以上はあろう。
空には白鳥の家族、2羽のひなを連れだって飛んでいる。
春には向かっているが、しかし
冬と春の共存を促すような日の光であった。
歩く、歩く、
俺も季節も歩いている。
地面には、俺自身の影が・・・
歩くことを少しずつ思い出し、
うつむいては、自分の影を見つめ直し、
立ち止まり、くしゃみして、また歩き出す。
歩く、歩く、
影と共に歩いている。
それでいて穏やかに、つつがなく
深い呼吸と共に歩いている。
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