雨の日の午後

午前に仕事を終わらせる訳もなく
いつもは綺麗な空を眺めながら
どこか濁ったミルクティーを
丸いテーブルに置いたまま

雨に打たれてもいいと思った
どこかの設計家の思いやりで
僕は護られている

仕事を焦ってやっても
良いものはできやしないと
言い訳して
普段はやさしい瀬戸内の海に来たけど

僕を一層ノスタルジックにさせるだけだ
やさしい老人が幻想か分からないほど
遠くから歩いて来る

あの老人になりたい
この街に相応しくなれるだろうか

24/04/18 00:21更新 / RUI
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