JR 0番線烏口

改札口左手土産売り場には無かった
君が好きなご当地土産も
君にまた会いに行く勇気も
売っていなかったんだな

僕らは線になってつまらない旅をする
線は道ではないことに気付かないまま
僕らは線になって先にある点を目指す
点が君ではないことに気付かないまま

プラットホームで幾ら待っても来なかった
そりゃそうだよな当たり前
記憶の中でずっと生きてるだなんて
恥ずかしくて誰にも言えない 言えない

そして気付けば此処に立っていた
JR 0番線烏口 明日のちょうど斜め上
そしてふとした時にはもう立っていた
JR 0番線烏口 僕らはまっすぐでなくては、

ならないのだ


23/02/08 21:35更新 / らりるれろ
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