ある限り生命体

これほど迄不確かな感動があるだろうか
あるのだろう目の前に立っているのだから

もう二度と叩かぬと胸に誓った扉の前に
今恥ずかしめもなく立っているのだ僕は

音も無くぶち破る事が出来るのならば
幾らでも金なら払ってやるのだが

そう上手くいく筈もない世の中
六文銭握りしめた手が鉄臭い
まるで血に似て命の塊がそこに
熱い魂がそこにあるような感じがした

首都高インターチェンジ手前100メートル
シナプス千切れて放り投げる脳波バリ3

息切れインターバル未だナイフぶら下げて
レッカーは恥、動かなくとも生きてんだろ?

ならば赤より清らかな鮮烈を
ならば青より滑らかな零落を
ならば黄より艶やかな賞賛を

ならば今より軽やかなスピードで手を
振り払え振り払え売り払え
出来るだけ安価で


22/10/17 23:12更新 / らりるれろ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c