ガラスの王子様
一度ならば幾らでも覚えるよ
僕は意外と単純だから
硝子の鱗に身を任せて「大丈夫」
君のこと何一つ知らないけど
繋がれた鎖の長さの分だけ
ままごとの楽しみは増すでしょう?
何故だか君の顔を産まれる前から
知っているような気がして
痛いなら言ってよ スピードは枯れる
老いを知らないならば此のハコが
僕の棺桶になってくれることでしょう
二人で 二人で此の硝子を溶かして
そのまま流して三日月を汚して
後はティッシュで拭いて丸めて捨てましょう
「ごめん。」
22/09/03 23:24更新 /
らりるれろ
いいね!
感想
Tweet
TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c