虎
ちっぽけたちを乗せた夜行列車は
行き先を探して今でもレールを延ばしてる
迷った分だけ切符は重くなっていく
明日は寝坊してみようかな
夜、空に浮かぶ丸い水槽
いつも真顔で夢を語る君は
「僕は潜水士だ」なんて言って
酸素ボンベも付けず潜った
長方形の砂漠を登れば見えてくる
あの街は僕の感情線 「痛み」のターミナル
虎のあの黒い縞模様が
僕には黒ずんだ傷にしか見えないの
鋭い牙や吊り上がった瞳が
たまらなく愛しくて 愛しくて
哀しくて
22/06/27 13:47更新 /
らりるれろ
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